W杯に合わせた4年に1度の貴重なフットボールコレクションの数々をお届け

4年に1度開催される世界最大のスポーツの祭典FIFAワールドカップ(FIFA World Cup以下、W杯)が6月15日、ロシアで開幕した。出場32カ国が昨日28日までの14日間で全64試合中のグループリーグ48試合を戦い、半分の16カ国が決勝トーナメントに進出。ブラジルやイングランドといった強豪国は危なげなくグループリーグを突破した一方で、前回大会王者で世界ランク1位のドイツが史上初めて決勝トーナメント進出を逃し、“史上最弱”と酷評されていた開催国ロシアや、突然の監督交代劇で空中分解もささやかれたわれらが日本が決勝トーナメントへの切符をつかむなど、21回目を迎えたW杯の歴史の中でもまれに見る大混戦を見せている。

180629_fifa_01.webp各国代表ユニホームをブランド別に解説したり、ヘアスタイルにおけるW杯ベストイレブンを選抜したり、W杯商戦の前半戦勝者を考察したりと、ここぞとばかりに読者の皆さまに話題を提供してきた。が、やはり各ファッションブランドによるフットボールコレクションは見逃せない。ということで、世界最大の祭典のためだけに製作された4年に1度の貴重なコレクションの数々をお届けする。

やはり開催国ロシア出身のデザイナー、ゴーシャ・ラブチンスキーが手掛ける「ゴーシャ ラブチンスキー」と「アディダス」のコラボは外せない。2017-18年秋冬からコラボを発表してきた両者だが、今回のコレクション“FOOTBALL WORLD CUP KIT”はロシア国旗に敬意を表し、レッド、ブルー、ホワイトを基調としたアイテムをラインアップ。ゴールキーパーのフットボールシャツまで用意されているところにゴーシャの本気度がうかがえる。オススメは2万4000円と若干値が張るオールブラックのサッカーボール。

オンラインストア「ユークス」は、出場国の中から14の国を代表するブランドにフォーカスしたぜいたくなコレクション“#YOOXSOCCERCOUTURE”を用意。サッカーファッション誌「ステップ フットボール ファッション(Stepp Football Fashion)」とのコラボで実現したもので、それぞれのブランドがTシャツとスエットを製作した。参加ブランドには日本の「カラー(KOLOR)」、フランスの「コーシェ(KOCHE)」、ベルギーの「Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」、ポルトガルの「マーケス アルメイダ(MARQUES’ALMEIDA)」、イングランドの「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」などが名を連ねる。なお、売り上げの一部はロシアの元サッカー選手アレクサンドル・ケルジャコフ(Alexander Kerzhakov)が設立したチャリティー団体「Stars for Children」に寄付される。

スウェーデン語で“フットボールクラブ”を意味する「アクネ ストゥディオズ」の“フットボールスクルーブ(FOTBOLLSKLUBB)”は、ウエアにサッカーボール柄やブランドの本社の住所“13”を大きくプリントしたり、ブランドのアイコン“フェイス”をパッチワークであしらったりと遊び心満載。ホームとアウェイを意識した2カラー展開で、サッカーゴールのネットで作られたバッグやホイッスル、ビーニー、マフラーなど小物類も充実している他、キッズサイズも用意し、親子で楽しめるコレクションだ。

「フレッドペリー」からは、ブランドのシグニチャーであるポロシャツを出場する11カ国風にアップデートしたコレクション“カントリーシャツ(COUNTRY SHIRTS)”が登場する。襟と袖口が国旗やユニホームをモチーフとしたカラーリングになっている他、胸元の月桂樹の下には国名が刺しゅうされている。なお、ラインアップされた11カ国のうち9カ国が決勝トーナメント進出と、商品企画部の先見の明には恐れ入る。

残念ながらブランドの拠点であるイタリアは、あろうことか1958年大会以来60年ぶりにW杯出場を逃したが、「ヴェルサーチ」もフットボールシャツを発表している。背番号の「12」と“VIA GESU”の文字は、創業者のジャンニ・ヴェルサーチ(Gianni Versace)がかつて住んでいた地名からで、胸元にはメデューサの金の刺しゅうが施されるなど、まさに「ヴェルサーチ」らしい一品に。価格は8万円とまさに“ラグジュアリー・ユニフォーム”。銀座店のみで販売中だ。

設楽洋ビームス(BEAMS)社長が自身のツイッターで連夜W杯の戦況を実況し、原宿店ではパブリックビューイングが行われるなど、社全体でW杯を盛り上げているビームス。「アディダス」とのコラボユニホームは、胸元の“beams”の文字が実際のスポンサーと見間違うほどにどこよりもリアル。価格も7800円と良心的だ。

アパレルの展開こそないが、「ルイ・ヴィトン」も一般的なサッカーボールのパネルをモチーフとした2型のバッグと革小物からなるコレクションを発表している。同ブランドは10年の南アフリカ大会から、優勝トロフィーを運ぶ専用ケースを製作していることでも知られる。なお、新メンズ・アーティスティック・ディレクターに就任したヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)は頻繁に観戦するだけでなく、「ナイキ(NIKE)」とスパイクをデザインし、学生時代はサッカー部に所属していたという元サッカー小僧。19歳ながらフランス代表でエースナンバー「10」を背負うキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)とも交流があるだけに、ヴァージルの優勝予想はフランスか?

イタリア・ミラノのカルチャー誌「NSS マガジン(NSS Magazine)」のパロディ企画より生まれた「レス ヴェトモン デ フットボール」は、W杯と直接的には関係ないが見逃せない。日本代表の伝説的ユニホーム“炎モデル”をはじめ、一昔前のユニホームやフットボールジャージーにファッションブランドのロゴをプリントしているのだが、ファッションはもちろんフットボール熱も高いミラノだからこその「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」と「プーマ(PUMA)」、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」と「アディダス」、「グッチ(GUCCI)」と「アンブロ(UMBRO)」のような夢のコラボを勝手に実現。ロゴモチーフのアイテムが世界的にトレンドということもあって人気はうなぎのぼりで、実際に販売も行っている。

ド定番アイテムを洒脱に着こなしたシャレ者&アイテム

メンズファッションのド定番アイテムであり、カジュアルボトムスの王様と言っても過言ではないジーンズ。カジュアルコーデはもちろんのこと、ドレスやモードのハズしとしても着こなせるうえ、ヴィンテージのような色落ちやリペア、ハードなダメージ加工などデニム独特の表情により千差万別の印象をプラスしてくれる高ポテンシャルなアイテムだ。今回はそんな「ジーンズ」にフォーカスし、大人顔の着こなし&アイテムを紹介!

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ジーンズ×Tシャツのド定番コーデをグッとイマドキに仕上げるなら“スポーツ”テイストが肝!
夏のド定番コーデであるジーンズ×Tシャツも、スポーツやストリートのエッセンスを取り入れればグッとイマドキっぽく仕上がる。こちらの御仁は、胸元にストリートアート調のプリントが配されたTシャツや、レトロな雰囲気漂う色合いのチャンキーなスニーカーをチョイスして現在のトレンドを体現。ポケットの位置がルーズかつダメージ加工を施したジーンズによって、そんなテイストを後押ししているのもさすがだ。

身体に沿うようなシルエットだけど、ピタピタ過ぎない。そんなほどよいバランス感をキープしたテーパードシルエットのジーンズは、シンプルな夏コーデを格上げするのにうってつけ。ジャストサイズの無地Tシャツを合わせるだけで、完成度の高い大人のコーデが手に入る。美シルエットのジーンズをゲットするなら「PT05」や「ヤコブコーエン」など、パンツのシルエットに定評のあるイタリアブランドから探してみるのがオススメだ。もしくは、マニアも認めるほどの本格ジーンズを展開しているジーンズブランドである「リゾルト」など。リゾルトは、ウエスト以外にレングスもサイズ展開があるため、高確率で自分の体型にジャストなサイズに出会える。

ペンキを散らしたような大小異なるしぶきでインパクト大に仕上げたジーンズがコーデの主役。樽のようなドカッとしたジーンズのシルエットは“コンフォート”の機運が高まる今にまさしくピッタリで、トップスに合わせたストライプシャツも相まってトレンドコンシャスに仕上がっている。ストライプのピッチが異なる生地を縫い付けたシャツもデザイン性たっぷりで只者じゃない感もひとしお。捻りのきいたアイテムチョイスながら、全体をブルー系でまとめることで統一感を演出しているのが見事だ。

アイスブルーの色味まで色落ち加工が施されたジーンズは、夏らしい爽やかなコーディネートを表現するのにピッタリ。旬なアース系カラーのアイテムと組み合わせれば、イイ感じに土っぽさが中和された旬なコーディネートに。「春夏らしさは出したいけど、クリーンなホワイトジーンズは気分じゃない。」とお考えの諸兄はぜひ、アイスブルージーンズを候補に入れてみてはいかがだろうか。

リジッドの状態から長年穿き込んだかのような色落ちが表現されたジーンズは、メンズコーデに渋みや奥行きをプラスしてくれる優れモノだ。メリハリのきいたヒゲやタテ落ちの風合い、随所に現れるアタリの数々が、男心をくすぐる。そんなジーンズの魅力を活かすなら、トップスはシンプルな無地アイテムを選びたい。例えば、御仁が着用しているようなニットTシャツ。ハイゲージニットならではの落ち着きのある大人なムードで、ジーンズコーデをワンランク上へと導いてくれる。

リジッドタイプのデニムジャケットとジーンズをセットして、武骨なデニムオンデニムコーデに。デニジャケとジーンズの裾を共にカットオフしたり、幅広めのワンロールを取り入れたりと、随所に着崩しのヒネリを加えることで、オーソドックスなスタイルをこなれ感たっぷりに仕上げている。ウォッチストラップ、ベルト、シューズなど、ブラウンレザーの小物で統一感を演出した細部への徹底した配慮も見逃せない。

ドレスシャツ×襟付きベストのドレッシーなトップスに対し、ボトムスにはダメージ加工を施したブルージーンズを合わせて絶妙にハズし。ジーンズによるカジュアル感がハズしとして際立つよう、裾をワンロールで仕上げているのがポイントだ。足元のキルトタッセルローファーでベストの色味を巧みに拾いつつ、スタイリングのテイストを底上げしている点にも注目したい。

テーパードシルエットのブルージーンズをボトムスにチョイスし、ドレスシャツのキレイ目な印象を底上げしながらカジュアルミックスしたコーデ。御仁が着用しているのはDsquared2の数あるデニムシリーズの中でも細すぎないモダンなシルエットとして人気を集めている“Cool Guy”で、センタークリースが施された品あるルックスが魅力の逸品だ。ドレスアイテムともご覧の通り相性バツグンのため、気になる方はぜひチェックしてみてほしい。

タタキ・あて布リペア加工やパッチワークなどの控えめな遊び心を取り入れたジーンズは、大人の品格を保ちながらコーデをこなれた雰囲気に仕上げられる優れモノ。ミリタリーシャツをさらりと羽織って武骨にキメたスタイルもやり過ぎな印象を感じないのが魅力。細身かつジャストレングスを選び、洗練されたシルエットを構築しているのも大人っぽさを軽便に演出するためのコツだ。

襟付きベストやサボサンダル、真っ赤なラウンドタイプのアイウェアなど独特なアイテムチョイスで個性を盛り沢山にしたスタイリング。コーデがうるさくならないようボトムスにはシンプルなブルージーンズを組み合わせ、足し算と引き算を計算した仕上がりに。どのアイテムもジャストサイズで着こなしているため、洗練された雰囲気が漂っている。

ブルージーンズはコロニアルカラーとも相性バツグンだから高感度なコーデにうってつけ!
ベージュやブラウンといえばコロニアルカラーを代表する色であり、メンズファッション界において以前より注目されていたカラーだ。今季はより注目度が高まっているがゆえ、主役級アイテムで取り入れて高感度に仕上げたいところ。そんなコーデを構築する際にオススメのボトムスがブルージーンズだ。茶系と青系はどちらもアースカラーのため色馴染みもバツグンでスタイリングにまとまりが生まれる。下で取り上げた御仁のようにシンプルデザインをチョイスすれば主役アイテムもひと際目立つため、トレンドコンシャスな着こなしを構築する場合にはぜひ試してみてはいかがだろうか。

ヒゲやダメージを施した表情のあるジーンズをチョイスして、シンプルコーデを洒脱な印象にまとめた御仁をキャッチ。バンドカラーシャツをハーフタックインで着こなしてこなれ感を演出しつつ、ジーンズのデザイン性を強調しているのも見ドコロだ。ジーンズの裾をしっかりとロールアップしてボリュームを作り、些細ながらシルエットにメリハリをつけているのも◎

パルミジャーニ・フルリエとブガッティが生み出す至高の時計コレクション

パルミジャーニ・フルリエとブガッティが出会い、強固な尊敬と信頼を元にしたパートナーシップを元にブガッティ コレクションは誕生。2014年にはその10周年を記念してブガッティ ミト、ブガッティ レヴェラシオン、ブガッティ ヴィクトワールの3つのモデルが発表された。

パルミジャーニ・フルリエとブガッティの出会いは 2001年。当時、アルザス地方モルサイム(フランス)にあった名高い自動車メーカーは、強いパートナーシップを結べる時計メーカーを探していた。それは、卓越した技術と芸術性に加え、鋭いデザインセンスも必要となるような特別な仕様に応える力量を備えたメーカーである必要があった。その中でもとりわけ、何にも妨げられない表現の可能性を担保するために独立系マニュファクチュールであることが重要だった。先に述べたような条件を鑑みるに、パルミジャーニ・フルリエがパートナーに選ばれたのは、当然の成り行きだったともいえる。このマニュファクチュールは、歴史的な傑作の修復や根本研究にいそしむことを通じて、豊富なインスピレーションの源を抱えており、創造の自由な上質の仕上がりを可能にする時計産業の垂直統合を実現していた。

ブガッティ コレクションは、何よりもまずこのモルサイムの企業の精神からインスピレーションを得ている。最初のモデルとなったのは、世界初の階層状になったムーブメントで革命をもたらした、ブガッティ タイプ 370 であり、これが以後のモデルにとってスタンダードとなった。続いて、マニュファクチュール初のフライバック クロノグラフとなったブガッティ アタランテ、90° で時を表示するブガッティ スーパースポーツ、そして同名のクルマに着想を得たブガッティ エアロライトが誕生した。さらに、パートナーシップ 10 周年を記念し、壮麗な 3 つのモデルが発表された。ブガッティ ミト、ブガッティ レヴェラシオン、ブガッティ ヴィクトワールだ。そして、今日パルミジャーニ・フルリエはついに完全チタン製ケースを備えたブガッティ エアロライト パフォーマンスを完成させた。このハイテク作品を制作する上で頼ったのはレーザー加工だった。時計の中にブガッティのスピードの世界は贅沢なディテールによって表現されている。たとえば、レッドの km/h 表示とブルーのマイル/h 表示を備えたダブル タキメーターなどだ。ベゼルに刻印されたブガッティの最新の性能も、このクルマについて想像を膨らませる。

ブガッティのクルマ作りにおいても、パルミジャーニ・フルリエの時計作りおいても、最も注意を傾けられるのはエンジンでありムーブメントだ。ブガッティででも、 パルミジャーニでも、エンジンやムーブメントの根本的なコンセプトを支えるのは技師、技術者、専門家、職人の集まりからなるチームだ。長い間、ブガッティはレースで先頭を切り、多くの勝利を勝ち取ってきた。そのエンジン、シャーシ、ロード ホールディングのすばらしさは、多くの人々に認められている。これに対応する時計も、30 秒トゥールビヨンや超薄型トゥールビヨン、そして、無限に近いパワーリザーブを備える未来の時計など、それに劣らぬ性能を備えている。その革新的で卓越した性能のその上にデザインが来る。デザインは壮麗、しばしば圧倒的なもので、集団の想像力が透けて見える。どの作品にも、その元になったこのメゾンのアイデンティティ、表現力、美学コードが集約されており、それらは非常に際立つものとなっている。1 つの時計に 2 つの精神が宿るという力技こそ、ブガッティ コレクションの比類ない特徴だ。

小物からリビングのソファまで インテリアの福袋は目的買いがほとんど

大塚家具は新春企画としてドリーム福袋を1月2日から販売している。同社は年末売り尽くしセールを行っており、年明けの来客数落ち込み対策としてバリエーション豊かな福袋を用意した。寝装品のセット「ぐっすり福袋」をはじめ、「ダイニング福袋」、「リビング福袋」、ピローやベッドリネンなどの「インテリア・アクセサリー福袋」、数量限定で大塚久美子・大塚家具社長が愛用するインテリア小物を詰めた「大塚久美子愛用品セレクト福袋」、「スター・ウォーズ」のグッズを集めた「『スター・ウォーズ』福袋」などをそろえた。価格は、ベッドやテーブル、ソファーなどの家具類が10万〜100万円。2016年にちなみ、20万1600円のパックも用意した。インテリア・アクセサリーに関しては5000円〜5万円。大塚社長愛用品は5000円〜50万円、「スター・ウォーズ」は1万3000円〜3万円。売れ筋は10万円と30万円のセットだが、100万円のセットも数セット売れた。「『スター・ウォーズ』福袋」に関しては、オープン前に並び購入していく客もおり、なかでもインバウンド比率が高く中国人客などによる爆買いも見られた。家具類は”中身の見える福袋”のため、来客者は比較対象の一つとして検討するようだ。中には、福袋ではなく、自分が好きなアイテムを購入していく客もいる。価格は通常の10〜40%オフで、日頃から店舗を訪れ商品を知っている消費者が購入していくケースが多い。福袋の販売は11日まで。

コンランショップ・ジャパン(CONRAN SHOP JAPAN)は1月2日、ザ・コンランショップ(THE CONRAN SHOP)丸の内店(丸の内ビルディング内)、渋谷ヒカリエ内のザ・コンランショップ キッチン、福岡店(岩田屋本店内)で福袋を販売した。同社は昨年末からセールを開催しておりセール初日には開店前から消費者が並び、目的買いするケースが多くみられたという。1月末までセールを行うため、福袋にはさほど力を入れていないが、商業施設の初売りに合わせて上記店舗で限定福袋を用意。丸の内店では、シードルやスパークリングワイン6本セットを1万円、オリジナルのエプロンとミトン、パスタギフトセットの詰め合わせを3000円で販売。いずれも限定10セットで、すぐに完売した。丸の内店は「イソップ(AESOP)」のボディケア2点とオリジナルタオル2点の詰め合わせを限定10セット1万円で販売し、午前中に売り切れた。福岡店では2ボディケアセット1万円を限定10セット、食器セット1万円を60点、キッチンツールなど雑貨の詰め合わせ80点を2日間にわたり販売。食器セット以外は完売した。同社も大塚家具同様、福袋、セール双方で店舗の商品に馴染みがある顧客による目的買いが多いようだ。

メトロポリタン美術館19年の展覧会は“キャンプ”がテーマ協賛は「グッチ」

ニューヨークのメトロポリタン美術館は、毎夏恒例となっているファッションの展覧会として、2019年は“キャンプ”を取り上げる。会期は5月9日~9月8日。“キャンプ”といっても一般的なアウトドアのキャンプのことではなく、米国の批評家、スーザン・ソンタグ(Susan Sontag)が1964年に発表したエッセイ「キャンプについてのノート」で語られている美学のこと。悪趣味すれすれの過剰性や皮肉がその特徴だ。同展は「グッチ(GUCCI)」の協賛が決まっており、ミラノ・ファッション・ウイーク中に展覧会詳細についての記者会見が開かれた。

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会見に登壇したのは、同美術館の理事でもあるアナ・ウィンター(Anna Wintour)米「ヴォーグ(VOGUE)」編集長、「グッチ」のアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)クリエイティブ・ディレクター、同美術館のアンドリュー・ボルトン(Andrew Bolton)衣装研究所キュレーターの3人。会場には、ショーで見かける華やかな編集者やインフルエンサーではなく、新聞系のジャーナリストが中心に集まった。

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アナは、「“キャンプ”を定義するのは難しいが、ソンタグの言葉を借りるなら、過剰性や不自然さを愛すること」と紹介。また、先日亡くなったカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)について触れ、「彼は同美術館に多大な寄付と、120以上のコレクションを提供してくれた。皮肉なウイットを好む彼ならば、今回の展覧会もきっと好いてくれただろう」と述べた。

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ボルトンは“キャンプ”について、「もともとは主に同性愛者のコミュニティーで使われる言葉・感覚だったが、それをソンタグがメインストリームへと導いた。“キャンプ”な美意識は、時代の流れの中で前面に出て来る時がある。ソンタグが本を著した60年代がそうだし、80年代、そして間違いなく今がそうだ」と解説。続けて、「社会や政治が混迷し、世の中が分断されてしまった現代に“キャンプ”の美意識が浮上したことは偶然ではない」と語った。

展覧会では、“キャンプ”がポップカルチャーやファッションにどのように影響を与えてきたかを検証する。14世紀の仏ヴェルサイユの宮廷から現代のドラァグ・クイーンまで対象にし、ウエア、絵画、彫刻など約200点を展示。カールによる「シャネル(CHANEL)」「クロエ(CHLOE)」、「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)、デムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)の「バレンシアガ(BALENCIAGA)」などが含まれる予定だ。

会見を行ったミラノのジェロラモ劇場には、過剰性の代表ともいえる「グッチ」、痛烈な皮肉が主張する「ヴィクター&ロルフ(VICTOR & ROLF)」の2019年春夏オートクチュールコレクションのドレス、異性装やジェンダーを超えた美を提案するスペインの若手ブランド「パロモ スペイン(PALOMO SPAIN)」を展示していた。“キャンプ”は、意識的無意識的にさまざまなデザイナーが掘り下げてきたテーマ。直近では、「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」が18-19年秋冬にテーマに据えていた。

同展の開催に合わせて、5月6日には「メットガラ」が開かれる。レディー・ガガ(Lady Gaga)やハリー・スタイルズ(Harry Styles)などがホスト役を務めるという。

「コーチ」が若者を応援するポッドキャストをスタート セレーナ・ゴメスらが登場

「コーチ(COACH)」は4月24日、2018年に立ち上げた社会貢献イニシアチブ“ドリーム イット リアル(Dream It Real)”のポッドキャストを開始した。毎週水曜日に配信し、若い世代が未来を思い描いて作り出していくことを応援する内容のコンテンツを届ける。アップルポッドキャスト(Apple Podcasts)やスポティファイ(Spotify)、グーグルポッドキャスト(Google Podcasts)などで視聴が可能だ。

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2016年に「フォーブス(FORBES)」の 「30アンダー30(フォーブスが選ぶ30歳未満の30人)」に選出された作家兼編集者のヘベン・ニガツ(Heben Nigatu)がホストを務め、毎回セレブリティーゲストや思想的リーダー、影響力のある若者を招いたインタビューシリーズで、「コーチ」のグローバルな顔である歌手で女優のセレーナ・ゴメス(Selena Gomez)や、メンズウエアのグローバルな顔である俳優兼プロデューサーのマイケル・B・ジョーダン(Michael B. Jordan)、そして女優のメイジー・ウィリアムズ(Maisie Williams)らが登場する。彼らはそれぞれ自身のことや未来について語る予定だ。

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4月24日(現地時間)に配信されたエピソード1では、セレーナが「コーチ」が最も重要な価値観として提唱する”オーセンティックであること”をテーマにSNSに対する彼女の考えや自己受容、歌手のカーディ・B(Cardi B)とのコラボレーション、近く発表される彼女のアルバムへの取り組みなどについて語った。セレーナは「全ての曲に私が経験してきたストーリーがあるの。私のストーリーを私よりうまく話せる人はいないでしょ」と話した。

5月1日(現地時間)に配信されるエピソード2では、マイケル・B・ジョーダンが「コーチ」にとってのもう一つの重要な価値観である”勇気”について語るほか、インクルーシビティ(包括性)について触れ、まだ駆け出しの俳優だった頃の不安をどう克服したか、そしていつか学校を開きたいという夢について語る。8日(現地時間)には、アメリカの人気テレビシリーズ 「ゲーム・オブ・スローンズ」 で一躍世界的なスターとなったメイジー・ウィリアムズ、15日に俳優でソングライターのベン・プラット(Ben Platt)、5月22日には「コーチ」のクリエイティブ・ディレクター、スチュアート・ヴィヴァース(Stuart Vevers)が登場する。

新ラグジュアリー・ストリート・ブランド「パーム・エンジェルス」が日本上陸 都内3店にポップアップストアをオープン

モンクレール Tシャツ コピー」のアート・ディレクターであるフランチェスコ・ラガッツィが手掛ける新たなラグジュアリー・ストリート・ブランド「パーム・エンジェルス(PALM ANGELS)」が日本に上陸した。6月24日まで開催しているドーバー ストリート マーケット ギンザでのポップアップストアに続き、6月26日?7月5日はエストネーション六本木ヒルズ店、7月10?20日はユナイテッドアローズ&サンズに期間限定店をオープンする。

同ブランドのインスピレーション源となっているのは、ロサンゼルス(LA)のベニスビーチやマンハッタンビーチの独特な雰囲気とそこに住む人々。これまでLAのスケーターのコミュニティーやカルチャーにフォーカスした写真集は制作していたが、2015-16年秋冬にユニセックスなアプローチで作るメンズウエアのコレクションをスタートした。デビュー・コレクションのラインアップは、写真やタイポグラフィックをのせたTシャツやスエット、マリファナモチーフの刺しゅうを施したジャケット、金ボタンのブレザー、膝上に”P”と”A”の文字をのせたショーツやチノパンツなど。「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー」や「マルセロ・ブロン カウンティ・オブ・ミラン」などのラグジュアリー・ストリート・ブランドと同じイタリアのチームが生産を担っている。世界では、パリのコレットやロンドンのセルフリッジが販売している他、ミラノのアントニア、ソウルのディエチ・コルソ・コモ、香港のI.Tなどで順次発売される予定だ。

「コーチ」×「アンブッシュR」の3ウェイアクセサリーが50個限定で発売

「コーチ(COACH)」は、10月29日に新宿三丁目にオープンする国内10店舖目になる旗艦店のオープンを記念し、ジュエリーブランド「アンブッシュR(AMBUSHR)」との限定アクセサリーを数量限定で発売する。同商品は、「コーチ」の2014年秋コレクションに発表したアイコンバッグ”ライダー”のバッグチャームとして、またはブレスレットやチョーカーネックレスとして使用できる3ウェイの”フレンドシップブレスレット”。販売は新宿店オープン日の10月29日から。同店に加え、銀座店、表参道店、渋谷店の旗艦店と公式オンラインストアで、それぞれ10個、計50個限定で販売する。価格は2万3000円。

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今回のコラボは、8月にコーチ・インクのスチュアート・ヴィヴァース=エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターが来日した際に、ユン「アンブッシュR」ビジュアル・ディレクター兼デザイナーと発案し、実現した。ユン=ビジュアル・ディレクター兼デザイナーは、「アメリカ育ちの私にとって、『コーチ』は思い入れのあるブランド。今回のコラボ商品”フレンドシップブレスレット”は、古き良きアメリカを感じさせるような懐かしさと、意外性、都会的なフレッシュさを感じられる商品に仕上げた。スチュアートが描く新しい『コーチ』とともにコラボすることができて、嬉しい」と話す。また、ヴィヴァース=エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターは、「ユンのクリエーションと強い個性は、ニューヨークで感じるようなクールで都会的なスタイルが感じられる。彼女らしい視点が『コーチ』のスペシャルピースであるこのアクセサリーに映し出されている。とても気に入っているよ」とコメントしている。

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「バオバオ イッセイ ミヤケ(BAO BAO ISSEY MIYAKE)」を手掛けたことで知られる松村光は、2019年1月からライフプロダクトブランド「ゴジュウニ バイ ヒカルマツムラ(52 BY HIKARUMATSUMURA)」を立ち上げた。ファーストコレクションは、四角いモジュールを糸や針を使わずに独自のジョイントシステムで組み合わせたバッグ“ミス ロボット(MISS ROBOT)”と物を引っかけて留めておくことができるツール“カプセルピンチ(CAPSULE PINCH)”の2種類を発表。4月にはセカンドシーズンとして“ミス ロボット”をアップデートしたコレクションを披露した。アイテムではなく「“システム”を作っていきたい」と語る松村が成し遂げたいこととは。

ブランドのコンセプトは?

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松村光「ゴジュウニ バイ ヒカルマツムラ」創業者(以下、松村):これまでもファッションとプロダクトの間の領域で長年デザインをしてきて、“ファッションではない新しいマーケットを作り出す”ということをやってきました。これからもプロダクトデザインとしてのファッションアイテムを手掛けていきたいと考えています。このブランドでは、“システム”を作っていきたい。ファーストシーズンから展開しているバッグは、針と糸を使わずにモジュールを組み合わせて作る点が特徴です。これによって、形を自在に創造・構築していける“システム”を作ったわけです。つまり、電化製品のようにアッセンブルして作っていくという考え方をバッグに取り入れることで新しい生産システムを作り、そのシステムを店舗でのサービスにも取り入れる試みをしています。

“システムを店舗でのサービスに取り入れる”というと?また、ブランド立ち上げとともに東京・表参道に路面店をオープンしているが、出資者などがいる?

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ブランド立ち上げや出店にあたっては商社から出資を受けています。店頭だけの特別なサービスとして、店内に設置したタブレットを使って色合わせを変えることができます。ブランドも店舗もテーマは“実験”。こういう時代なので、世界中を探してもどこにもないモノ作りを確立できれば、こんな辺ぴな場所にある店舗にも世界中から来てもらえるんじゃないかと考え、あえて国内はブランドを立ち上げたその日から路面店1店舗だけでスタートしました。国内の卸はしていません。

海外では卸を行っている?

ファーストシーズンは韓国に卸しています。今回(セカンドシーズン)は、ファーストシーズンの話をキャッチした海外のバイヤーが来てくれて、シンガポールと香港での展開も決まりました。

彼らの反応は?また、国内の卸をやらない理由は?

海外のバイヤーからは、「他にはないモノ作りをしている」と好感触でした。私がこれまで手掛けたデザインを知っている人たちからは、「あなたらしいデザインだね」と。国内の卸は、かたくなに「やらない」と言うつもりはないですが、この世界観を理解してくれる人に届けたいので、まずはポップアップから始めることを検討しています。

海外からの反応がいい理由は何だと思う?

海外、特にアジアの反応はいいですね。私は日本のデザイナーズブランド・ブームの中で育った世代だからすごくよく似ていると感じるんですが、経済が成長して豊かになると、まず興味を持つのはおしゃれ、ファッションなんです。だからファッションに対してすごくポジティブで好奇心旺盛なんですよね。

海外も視野に入れるとなるとECサイトは必須だと思うが、予定は?

現在準備中で、2019年7月上旬に完成予定です。

“ライフプロダクトブランド”ということだが、ファーストコレクションにバッグというプロダクトを選んだ理由は?

バッグにこだわるわけではないですが、服はどうしてもトレンドを主体に動くマーケットなので、プロダクトの考え方になじまない。一方で僕らは、一度作ったものを長く売り続けることを前提に作るので、プロダクト寄りのアイテムになりがちです。そういう意味ではファッションとプロダクトの間に位置するバッグは自分がやりたいことに合っているなと思いました。今はプロダクトっぽい素材で作っていますが、将来的にはいろんな素材で展開していきたいし、今後はインテリアなどにも幅を広げていきたいなと考えています。

ファーストシーズンはどうだった?

店を作ることで精一杯で、ビジネス的な動きはしていなかったんです。でも、メディアに取り上げられたことで反応は大きかったから、ここから本格的にスタートさせていきます。1年目のバッグの目標売上個数は、店舗と海外の卸を合わせて600個です。

今後の展開は?

将来的には欧米でビジネスをしたいという思いがあります。でも、日本で生産して欧州に送るとコストがかさんで欧州のマーケットで勝負できない。なので、現地に組み立て工場を作りたいと考えています。